<4年生メートル法…万物の尺度を求めて>
2012年 05月 14日

子ども達はいよいよ年齢が二桁となります。一体だった世界と自分との間にしっかり距離をとるようになりました。3年生の半ばから毎日、発見したことを書く宿題を出していますが、その文章の中に「どうしてなんだろう?」「ふしぎだな」という言葉が多く書かれるようになりました。そして、これまではぼんやりと受け止めていたお母さんの言葉を「なんで、そんなこと言うの!」と反発したり、怒られたことに対して「どうして、怒っているんだろう?」と客観的に見ている様子が書かれるようにもなりました。
より、客観的な目で世界を見つめ始めた子ども達と最初に学んだのは「メートル法」です。
フランス革命によって貴族たちが安住していた階級制度はくつがえされ、それまで吟味されたことのなかった行動や服従の規範が厳しい理性の光のもとに引き出されることになりました。そういった中で、度量衡という標準を永続性のある基礎の上に作ることをフランスの議会は決めました。そして、測量単位を選ぶとき「恣意的なものを一切含まず、地球上に存在するいかなる人々にも特別な利益をもたらすことがないように。」と学者たちは誓いました。
これらのことを物語として子ども達に話した後、「それでは、長さの基本単位は何を基準にしたのでしょう。」と投げかけ、宿題にしました。これは、なかなか難しい宿題でした。(お願いです。学校から帰ったお子さんが何かをたずねてきたら、確かめてからお答えくださいね。子どもは答えだけを手にしてしまい、あれかな?これかな?と考えるプロセスを経験することができません。)
翌日、ワクワクしながらなんだろう?と考えてきた様子が多くの子ども達の表情にありました。投げかけを続けて、ヒントを出して、ようやく「地球ですか?」と小さなつぶやきが聞こえました。「そうです。」の私の返事に「えーっ!!」と目を円くする子ども達。答えがあまりに大きすぎて、ため息が出ています。
「世界中の人たちに関係するもの…地球」 うん、うん、納得。みんな満足そうでした。
(石尾 紀子)
# by bridge-since2008 | 2012-05-14 07:38 | 教師より



